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葬儀の達人 安藤佳之さん


【街の達人】



今回のまちの達人は「ファミリーホール港南台斎場」マネージャーの安藤佳之さん。安藤さんは、港南台斎場で人生の締めくくりとなる葬儀の進行や式場運営全般の管理を行っている。また、地域貢献としてのイベント「友引朝市」で地場野菜や地元のお店の商品販売の紹介を行ったり、横浜港南台商店会の会員として、積極的に関わり、地域との交流を図る地域愛に満ちた葬祭ディレクターである。

安藤さんヘッダー写真

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港南台駅から安養寺に向かう坂を下りた交差点近く。駅から徒歩7分ほどにある、ファミリーホール港南台斎場。建物の中に入ると、190cmほどある、背の高い男性がスーツ姿で迎えてくださった。安藤さんだ。

2013年5月のオープンと同時に安藤さんがマネージャーとして赴任。昨年1周年記念のイベントを終え、現在2年目を迎えているファミリーホール港南台斎場。
「家族葬専用の斎場」という設計になっており、リビングや和室、シャワールームなどワンフロアにすべて完備されており、ご家族やお身内で故人様と最後の時をゆっくり過ごしたり、小規模な葬儀を行う際に落ち着いて行える環境になっている。ちょうど取材時にお花屋さんが準備していたが、特に女性のお客様から祭壇のお花や内装に関してお褒めの言葉をいただくことが多いという。
細やかな配慮があふれた進行に喜び「ありがとう」の言葉をかけてもらえることが安藤さんのやる気の源になっており、実際に葬祭の仕事を続けていこうと思うきっかけになったのがこの言葉だそうだ。


ファミリーホールを港南台で開設しようと社内で提案したのが他ならぬ安藤さん。家族葬という選択肢が増えてきた中、新たな拠点を探していたところ、偶然にも港南台が条件に一致した。

というのもそのはず、安藤さんは、子供の頃、港南台ちどり団地に住み、港南台第一中学校に通っていたという。中学生の頃からロックスターを目指していた安藤さんは、他のことには目もくれず、高校を卒業してからも目標に向けてひたすら邁進する日々だった。

しかし活動が思うようにいかず、友人の言葉によって音楽活動と決別することを決心した安藤さんだったが、5〜6年はいくつかの職を変えながら心が満たされない生活を続ける時期があったという。そんな中、本で読んだ言葉に勇気づけられ、親戚が経営をする葬儀社の門を叩いたそうだ。

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●葬儀の達人

その葬儀社では荷物運び、交通整理と下積みを重ねたある日、初めて司会という大役を任せられた。葬儀を終えた後、とてつもない疲労感と、それ以上の大きな達成感がバンド時代ステージを終えた後の達成感を彷彿とさせ衝撃が走り、更にお客さまからの「ありがとう」というお礼の言葉にとても大きな喜びを感じた安藤さん。「この仕事ならやっていける。一生この仕事をやっていこう」と決意したそうだ。

決意した安藤さんは強かった。その後現在のファミリーホールに転職。新しい形態の葬儀を行うだけでなく、駐車場での誘導方法一つとってもお客様や地域住民との丁寧な関係づくりを生み出すそれまでとは違った仕事のスタイルや、変化していくニーズに着目した葬儀を肌で感じつつ、自分のものとしていったと安藤さんは、落ち着いた声でありながらも、とても強い熱意をもって話してくださった。

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●地域とのつながり

こうして港南台に戻ってきた安藤さんは、子供の頃から港南台で行われているお祭りが今も続いていることを知り、久方ぶりに参加してみたという。「子供の頃は何も考えずに楽しむだけだった団地の夏祭りでした。しかし、お手伝いでも運営に関わってみると、こんなに多くの大人の人々が、子供達のため、地域のために汗を流していたんだなとを感じました。これからは盛り上げる側で恩返しがしたいですね」と安藤さんは語る。

そして横浜港南台商店会の活動。港南台テント村の運営やまちある隊のメンバーとして、スタンプラリーやちょい呑みフェスティバルの企画から準備など運営にどっぷり浸かっている。

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安藤さんにこんな質問をぶつけてみた。商店会での活動、ホントは仕事の営業が目的にあったのですか? 答えはこうだ。「正直申し上げると、当初8割ぐらいはファミリーホールを知ってもらうたいという意識でした」。そんな安藤さんだが、現在は「仕事の目的はゼロパーセントです。本当に個人的に楽しく活動させていただいています」と優しく言い切る。生まれ育ったまちの活動であるとはいえ、わずか一年でこれだけの意識の変革があるとは驚きだ。もちろん商店会やまちある隊で一緒に活動する仲間の存在も大きいが、安藤さん自身の地域や人への温かい気持ちが根底にあるからなのであろう。

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安藤さんは長身のためもあり、第一印象で迫力があり、圧倒されるかと思っていましたが、とてもやさしく落ち着いてお話をされてました。その一方で、葬儀スタイルの今後の展望も具体的に描いている切れ者であり、落ち着いた中にも熱意を感じる姿も印象的でした。それは目の前のことに全力で取り組み、夢で迷い、それを乗り越えてきたからこその強さから来るものなのかもしれません。

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■葬儀の達人 安藤佳之さん

ファミリーホール港南台斎場
http://familyhall-kounandai.com/

〒234-0054
横浜市港南区港南台3-11-22
TEL:0120-94-9811

レポート:中村拓也
撮影:斉藤保
取材:2014年11月


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