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農業の達人 皆川嘉昭さん


【街の達人】



今回のまちの達人は、地産地消として店頭にならぶ「みながわさんちのおやさい」の生産者皆川嘉昭さん。港南台で専業農家をされている若手ポープ。「笹山園グリーンサービス」を営まれ、港南台の農業なら!と野菜の販売から植木剪定、農機具の修理までさまざまなことをなさっている。港南台という地で取り組む農業への思いを伺ってみた。




農業の達人 皆川嘉昭さん


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里山の空気感。自然であってもそこには人の生活の営みが感じるられる。単に自然があるのではなく、人も生活していくために手を入れたり、土地を耕し農作物を作ったりしながら、その土地を作りあげていく。私たちの街からさほど遠くないところにもそういう風景がある。

待ち合わせ場所は野庭の畑。舞岡公園にいく途中の住宅地の手前に広がる畑は以前から気になっていた所だった。畑で作業をする皆川さん。第一印象は日に焼けた笑顔の青年である。いまJAは60代の方が8割というから皆川さんは若手。JA横浜青年部野菜部長を務めている。

皆川さんのお父さんも農業をされているが、この辺りで専業農家は皆川さんだけだそうだ。農業だけに従事する難しさを垣間見る。サラリーマンをやめて農業を始め、2、3年はお父さんの言う通りに栽培をした。その後は独立し自分ひとりで広さ1丁5反に70、80種の農作物を栽培しているそうだ。

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なにごともプラス思考

畑を見渡すといろいろな種類の作物が植えられているのがわかる。季節の旬なおやさいを取立ての新鮮なうちに!とそれらが「みながわさんちのおやさい」として店頭に並ぶ。「減農薬のため、虫食い等がある場合がありますが、これは安心安全の証し」ということからも農業に対する姿勢を感じる。たまに店に顔を出し「皆川さんの野菜は冷たくないのね。」「畑は常温です。畑からそのまま持って来たから新鮮なんですよ。」とお客さんと会話することもあるそうだ。遠くから輸送されてくる野菜は冷蔵されるので、地産地消は新鮮で安いという点でも理にかなっている。また「葉付きの大根ないかしら。」との声にも応えるという。ほかにも作物としては成長し過ぎの葱坊主も、酒で炒めるとおいしいとわかればわざわざ作って販売してみるなど、お客さんの心をつかむために「時代に柔軟になろう!要は発想力!」と明るく話す。

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農業ファン

その畑の一画にサツマイモの苗も植わっている。子どもとお父さんが一緒に農業体験で植えた苗だ。にんじんの葉を知らない子どもがたくさんいる時代に、小さい頃から農作業をする中で「自分で種から蒔いて育てた野菜はすごくおいしい!」でも「1個100円の野菜も作るとこんなに手がかかるんだなあ」などと農業に思いを馳せる「農業ファン」を根づかせたいと思いを抱いている。

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人にも種をまく

日野南中学校の園芸部の指導では、一人で作物がつくれるようになることを目指し、1、2年生は土作り、芽欠きなどの基本、3年生は自由にする。ある生徒が将来を真剣に考え「農業をやってみたい。」と言った。マイナスイメージのある農業を「魅了ある職業として農業」と思ってもらいたいと願っていたから、この言葉はとても嬉しかったと笑顔。ケアプラザで男性向けの講座「地産地消でランチ」なども行い、人に種をまく。

これからの農業はグローバル化の波や後継者の課題などもあるが、農業ファンが増え、農業も職業の一つとして考えるようになってほしいという思いが皆川さんをつき動かしている。筆者自身この数ヶ月、テレビで農業のことを放送していると気になって観るようになった。そして新鮮な野菜の素材を生かせたらなあと料理本を広げながら生でかじる。今回お話を伺ったことで、私も農業ファンに仲間入りをしたのかもしれない。これからも皆川さんは畑に種をまき、人にも種をまき続けることだろう。

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■達人の紹介
農業の達人
皆川嘉昭(みながわよしあき)

笹山園グリーンサービス
http://katy.jp/sasayamaen/

レポーター:杉崎幸江 菅野裕子
撮影:斉藤保


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