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つながるご縁が音符になって


【ころBOXレポート】



音フェスタ港南台

2007年の発足以来、今年で8年目を迎える音楽イベント、音フェスタ港南台。
港南台ひの特別支援学校の多機能ホールを借りて毎年開催されている、ボランティアスタッフによる手作りのコンサートである。発起人のお一人、塩澤うめのさんに当時の経緯から伺った。


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港南台第一中学校のお祭りである「サマーフェスティバル」に、有志グループとして参加するために合唱団が作られた。メンバーは当時の第一中学校、第一小学校、第二小学校、第三小学校のPTA 会長や副会長、運営委員などで、そのまま解散するのはもったいない、とそれぞれが合唱団として活動を開始。そこから、※「一中校区音楽交歓会」も誕生した。その当時、第一中学校のPTA 会長だった廣畑成志さんや副
会長だった塩澤さんが「港南台には合唱以外にも音楽をやっている人が沢山いる。いろんなジャンルの音楽を楽しめる場があるといいね」と言って始まったのが「音フェスタ港南台」なのだそうだ。当初は野外コンサートも考えていたけれど、天候に左右されないということで、現在のスタイルに落ち着いた。

※一中校区音楽交歓会…
港南台第一中学校の校区内にある合唱団及びゲストによる音楽交歓会。

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この8年間に演奏者として参加したのは、のべ51グループ、ジャンルは26 種にも及ぶ。合唱、ギター弾き語り、祭囃子、吹奏楽、和太鼓、ライアー、金管バンド、篠笛、手話ダンス・・・実にバラエティに富んでいる。演奏者の年齢層も小学生からシニアまで幅広い。

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これだけのジャンルの演奏者をどうやって見つけ出し、出演依頼にこぎつけているのかが毎回不思議でならなかったのだが、塩澤さんは「口コミなの」とニコニコしながら一言。
知り合いの演奏家を紹介してもらったり、音フェスタで配布するアンケートでリクエストを募ったり、コンサートを聴きに行って交渉したり。音フェスタの記事が横浜市の広報に載ったら出演の問い合わせも来るようになったとか。
資金は?の質問に「夏祭りでポップコーン売って、その売上で始めたの」と屈託ない笑顔。
持ち出しもあったけれど、最近は演奏会を楽しみにしてくれる観客の募金もあるという。

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大きな組織が定期的に行う演奏会は、スタッフ数も多く、宣伝も演奏家の集め方もシステマティックだが、音フェスタは、体温が感じられる演奏会である。人と人とのつながりから出演依頼が生まれ、準備や裏方の仕事は、それぞれのスタッフが得意分野を活かして分担している。そして、出演者には必ず御礼状を出しているとのこと。スタッフの技量と連携プレーに支えられている、こういう演奏会が毎年続いていることは、単なるコンサートの開催を超えた意味を生んでいるのではないだろうか。

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回を重ねるごとに、地元港南台で、音楽を愛する人の輪が広がり、重なっていく。
音フェスタをきっかけに、地元のショッピングセンターでのイベントに出演依頼があったり、一中校区音楽交歓会のゲスト演奏を依頼したり、ということもあるそうだ。
ステージ上で生き生きと演奏する小さい子供を見ると、観客はその成長を喜ぶ家族のような気持ちになり、数年後のステージも楽しみになってくる。
「遠くに行かなくても、素敵な演奏が地元で聴けて感激」というアンケートの書き込みが嬉しかった、と笑う塩澤さん。今年もその笑顔がスタッフを和やかに繋ぎ、まとめていく。


取材日:2014年07月24日
レポート◎塩崎水映子、菅野裕子
文◎塩崎水映子


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